3Dスキャナ―活用事例
製品設計・製造
設計データがない現物を
3Dプリンターで複製
3Dスキャナーの活用事例
製品設計・製造
設計データがない現物を
3Dプリンターで複製
既に製造が終了していて部品が入手困難な製品などを3Dプリンターで複製することがあります。
しかし、3Dプリンターで造形する場合は製造の基となる3Dデータが必要になります。
3Dプリンターで現物を複製する際の課題
設計データが存在しない現物を3Dプリンターで出力するには、3Dデータを用意しなければなりません。
その場合、3D CADの特別なスキルが必要になり、3Dデータの作成に時間がかかってしまいます。
結果、3Dプリンターで現物を造形するには以下のような課題が考えられます。
課題
- ・3D CADのソフトの用意と3D CADの操作スキルが必要
- ・現物の寸法を計りながら3Dデータを作成するため膨大な工数が必要
- ・手計測のため部品を組付けた際に穴位置などのズレが発生する
- ・3D CADの操作者により形状の仕上がりが異なる
これらの課題を解決する方法として「3Dスキャナー」をご提案します。
3Dスキャナーは現物を簡単に3Dデータとして生成することが可能です。
現物を3Dデータ化する作業の比較
3Dプリンターで出力するための基になる3Dデータを作成するにあたり、
3D CADを使用する場合と3Dスキャナーを使用した場合の作業工程と時間を比較します。
上記サンプルデータの場合は3Dスキャナーを用いることで作業時間を99%削減することができます。
3Dスキャナーを使用することによる利点
<作業工数の大幅削減>
3D CADを使わず3Dデータが作成できるので時間が大幅に短縮されます。
対象とする現物の形が複雑であるほど、3D CAD使用時と3Dスキャナー使用時の作業時間の差が大きくなります。
<作業効率の大幅向上>
自由曲面を3D CADで作成しようとすると、作成手順が複雑になり時間もかかってしまいます。
3Dスキャナーは自由曲面など関係なく簡単に3Dデータを取得できるので作業効率が大幅に向上します。
また、操作も簡単なので誰でも3Dデータを取得することができます。
<品質の向上>
現物と3Dデータとの誤差があまりないので品質の良い3Dデータを作成することが可能です。
まとめ
3Dスキャナーを使用すると、誰でも簡単に3Dプリンターの3Dデータを作成することができます。
また、3D CADを使用するより3Dデータの作成時間が早く、高品質のデータが出来上がります。
※ただし、3Dスキャナーはすべてのものを完全にスキャンできるわけではございません。