3Dスキャナ―活用事例
医療・ヘルスケア
医療現場でも活躍する3Dスキャナー
3Dスキャナーの活用事例
医療・ヘルスケア
医療現場でも活躍する3Dスキャナー
3Dスキャナーは製造業や建築業の分野で普及しており、検査や測定などで利用されますが、人体をスキャンすることも可能です。
人体の3Dデータはフィギュアや3Dアバターの作成だけでなく、身体計測、医療手術の計画やシミュレーション、リハビリ分野でのサポーター作成など、医療現場における様々な場面でも活用されます。
3Dスキャナーの仕組みと安全性
一般的に、人体スキャンでは、患者に触れず光を照射する3Dスキャナーを使用します。
弊社で取り扱っているArtec 3D社製3Dスキャナーは縞模様のような光を照射し、光が対象物の凸凹で変化する様子から3Dデータを取得します。
3Dスキャナーから生じる光は、フラッシュバルブ(瞬間的に発光する写真用照明電球)またはLEDのいずれかを使用するため、X線やMRIのように放射線を使用したリスクはなく安全に使用することができます。
人体スキャンの流れ
手順1:
- 3DスキャナーをPCに接続し、スキャンを開始します。
- 身体の一部分(顔、足、手のみなど)であれば、スキャン時間は2,3分ほどです。
- 3Dスキャナーの光は目にも安全なため、顔をスキャンする際はまばたきの回数を抑えていただくと正確なデータを取得しやすくなります。
手順2:
- 指と指の間など、3Dスキャンしにくい部位に関してスキャン漏れがある場合、高性能データ修正ソフトによって、しっかり修正や編集を行うことが可能です。
- その際、不要個所を除去することやデータを軽くすることもできます。
手順3:
- 取得したスキャンデータを3Dデータに変換します。
実際の3Dデータ
※①~③の3Dデータの作成に対する患者の拘束時間は2分程度です。
※④(全身)の3Dデータの作成に対する拘束時間は15分程度です。
医療現場における3Dスキャナーの活用効果
短時間でリアルなデータを取得することが可能なため、拘束時間の削減や患者様の型生成中のストレスから開放することができます。
また、データはパソコンの中で管理ができるため、石膏などの型を保存しておく必要がなく保管場所を考慮する必要がありません。
成長過程も管理することができるため、3Dスキャナーを医療に活用する効果は絶大と思われます。